記憶を失くした少女【完】




「じゃあ、始めちゃって!」


しかし、


_____ドスッ………。

「なっ…………」


萌ちゃんは近くにいた男から腹を殴られたのだ。


お腹をかかえその場にしゃがみこむ。


「どういう………つも……り?」

「俺らが本当に手を組むと思ったか?冗談じゃねぇよ(笑)お前はRYUSEIの姫だろ?関係ないやつも1人いるが囮に使うにはもってこいだ」


つまり、ここにRYUSEIを………………!?


「RYUSEIには手を出さないで…………!」

「うっせぇな!俺らを誰か知って手を組んだんだろうが。大人しく縛られてろ」


萌ちゃんは周りにいた男たちから私同様腕を後ろに縛られた。



「この電話番号だな」

そして、萌ちゃんの携帯を手にすると耳に当てた。