記憶を失くした少女【完】




凌馬さんは薄々気づいてたみたいだけど私に何も言わなくて、隠してるのも心苦しかった。


私の居場所が凌馬さんのいるバーだったから。


それでも止めること出来なくて、途中からは深く考えることを止めた。楽しいがままに好きなことをした。


そして_____……………歩道橋の階段から落ちて、記憶を失った。


私には都合が良すぎた。だから今まで記憶が蘇らなかったのかもしれない。