記憶を失くした少女【完】




宛もなく歩いていたとき、偶然入ったバーで凌馬さんに出会った。


そうなると13歳からだから、凌馬さんとは出会って4年になる。


まだ、思い出せる。


私があんな見た目にしたのは周りへの抵抗。地味に生きてても楽しくない。派手な見た目の方がキラキラしてて気分的にもスカッとする。


そうして私は蒼坂高校に入学した。


そこでRYUSEIに出会い、大切にされてる姫に憧れた。


大切にされるなんて、今までされたことなかったし、されてみたかった。


そして、誰かに愛されたいと思ってしまった。


それで嫌がらせも始めたし、寂しい気持ちを埋めるように知らない男と身体も交した。


その分、気持ちが軽くなって満たされた。