「って言っても注意するにこしたことはねぇけどさ、もう直ぐ夏休みじゃん?」


確かに気づけばあと数週間で夏休みじゃん!!


月日が経つのはほんと早いもので、今でも出会った日のことを思い出す………。


あの日はまだ少し肌寒かったんだよね…………………それが今じゃ、ポカポカ天気。むしろ暑いぐらいだ。


「だからさ、みんなで海いかね!?」

大平くんは目を輝かせながら、そんな事を提案した。

「私は賛成!!!」


みんなで海に行ってみたい。咄嗟にそう思った私はそう叫んでいた。

「綺羅なら言うと思ったぜ~!なぁ、お前らも行くだろ?」

「俺はもちろん行くよ。これを考えたのは大平と俺だからね」

宇佐くんは賛成らしい!


…………………って、これ考えたのは2人だったんた!?


「勉の家、海沿いに別邸持っててさ、そこで一泊したりして、夏休みエンジョイしようってな!」


べ……………別邸!!??

ヤバすぎでしょ………………宇佐くんの家って、一体何者なの?


普通の人、別邸持ってないから。

「勉の別邸一回行ったことある。あそこって、夏涼しいよね」

天野くんは行ったことあるみたい。