きっと、RYUSEIのみんなに、遥輝に出会わなかったら、こんなに明るくいられなかっただろう。
周りが怖くて怯えてたに違いない。
今だってたまに変な人に話しかけられそうになるが、遥輝たちが守ってくれるから安心して過ごせてるし……。
いつか、『あの人』に会えるといいな…………………。
…………………………………ん?あの人って言ったらさ、確か今は25歳前後だろうって大平くんは言ってたよね。
それならさ、25歳の凌馬さんは何か知ってないかな?
ここで経営してるのなら、なにか情報とか持ってたりしないかな………。
………………………………………よし。聞いてみよう!
「凌馬さん」
「ん?」
私が声をかけると凌馬さんは私の方に顔を向けた。