記憶を失くした少女【完】



「もし受け入れてもらえなかった場合でも、まぁお前なら挽回できるだろ」


遥輝はそう言って私の頭に手をポンッと置いた。


確かにこの人たちだって最初私のことをよく思っていなかったけど、次第に分かってくれた。

もし仲間として受け入れてもらえなかったとして、それでもやっと出来た居場所を失いたくないから頑張るしかないよね。


「取りあえず明日の放課後に倉庫連れて行くか。仲間には集まるように連絡しとくから、お前もそのつもりでおっとけ」


「わ、分かった…………!」


今から緊張するけど、仲間になる第一歩としては最初も肝心。


覚悟を決めて、みんなの前でも挨拶する!!