ということは…………………、
「みんな賛成だな。そんなら、綺羅は今日から俺たちRYUSEIの2人目の姫だ。改めてよろしくな」
私は改めて仲間として歓迎された。
仲間ってなんか友達以上に深い関係に感じることもあってか、仲良くなれたようでなんだか嬉しい。
「こちらこそよろしくね……!」
ずっと居場所や記憶がなくて寂しかったけど、やっと居場所だと思えるとこが出来ようとしてる。
前の私は何を考えていたのか未だに記憶が戻っていないから分からないけれど、次こそこの暖かい居場所を大切にしたい。
「今度RYUSEIの倉庫に連れて行く。そこに仲間がいるからみんなの前で挨拶な」
私はミスをおかしていたことをここでようやく気がついた。
「………………え。RYUSEIってここにいるメンバーだけじゃないの?」
ずっとこのメンバーだけだって思ってた!
だって、キャーキャー言われるのって大体この辺じゃん?
他にもRYUSEIの子いたらキャーキャー言われるはずなのに……。
「俺らはRYUSEIの幹部!俺ら含めて…………50人ぐらいはいんじゃね?」
ご、50人……っ!!??
そして、ここにいた人たちは幹部の人たちだったんだ。
「まぁ、族の中では少ない方だよ」
いやいや、十分多いって………!!
その中で挨拶でしょ?
無理だよ!緊張するって!
それに、
「私のこと受け入れてくれないよ……」
他の人はRYUSEIと関わってるから大人しくなったようなもんで、イメージ自体抜けたわけではない。
この学校にまだRYUSEIのメンバーがいるのなら、私の前のイメージのままだろう。
「大丈夫だろ。今のお前を知ればきっと受け入れてくれるし、気に入ってもらえるはずだ」
遥輝はそんなこというけど…………………、すぐにイメージを変えるって結構大変なんだよ?
「下っ端にお前と一緒にいるとこ見られてたらしくて、そんときに質問攻めにあった。そんとき、ちゃんと少しのやつは理解してくれてっから」
まぁ…………………見られたらされるでしょうね。
でも、分かってくれる人がいたことは嬉しい。



