悠太は変わったと思う。
いい方で、結構大きく。

言葉も表情も、性格までもがきっと丸くなったし、その面ではやっぱり、

“山本舞羽”ちゃん。

彼女の存在が大半を……いや、全てを占めているのだろう。

出来る事なら僕もその“変化”に貢献したかったし、僕と悠太の二人の世界に突如現れた彼女が悠太を意図も簡単に変えてしまった事に、多少膨れるけれど。

それでも、悠太が“少し”と言う容量で“大きく”変わったって言う事実は、僕の中でも大きな変化だった。

山本舞羽ちゃん。

悠太の恋人である彼女は、とても良い子だ。

とても、気の利く子。

とても、謙虚な子。

とても、優しい子。

悠太を思いやってくれる、悠太の大切な子。




だからこそ、悠太が大切にする舞羽ちゃんごと、悠太を…僕は2人を大切にしたくて。

ただ、思っていたよりも、“友達”と“恋人”の距離は遠くて、大きい。