黒塗りの車の中には長髪の男が乗っていた 長髪の男は私を見るや否や目を見開く 「ちょ!リュウ!流石に誘拐は不味いよ!」 きっと、この人の方が常識人なのだろう だが、私を抱えるこの男はたぶん常識なんて言葉で縛られないような人だ 「あ?誘拐じゃねえし。拾ったんだし」 まるで、そこら辺に捨ててある動物を拾ったとでも言うような口ぶりでこの男は言う まあ、あながち間違いでは無いかもしれないが、