「ミルカはアルの事が好きなの?」


僕の言葉にミルカの顔は空にある夕日よりも紅くなった。


「み…あ…な…何を言ってんの〜!!!!!!

わ・わ・私がアー君を好きって…好きって…」


それっきりミルカは、真っ赤な顔をうつむかせて黙ってしまった…。


僕はミルカの気持ちをハッキリさせる為に嘘をついてみた。


「…そういえばアルは隣りのクラスのハイミーが好きって言ってたな〜。」


僕の言葉にミルカの顔が凍り付いた。


「え…ハイミーって…あの高飛車な女…?

う〜、あんな女よりか私の方が何百万倍もアー君の事が大好きだもん!!

あ…」


ミルカはさっきと同じように…いや、さっきよりも更に紅くなってしまった。


「ごめん。アルがハイミーの事が好きっていうのは嘘だよ。
ミルカの気持ちは分かってたよ。だけどさっき言ったように、このままだとアルの未来は奪われてしまう…アルを救うにはミルカの協力が必要なんだ…協力してくれるか?」


僕の頼みにミルカは開き直ったようだ。