「アルを救う為…アルは今[世界救済委員会]という組織に捕らわれている。
僕達は長年掛けて奴等の目的を探り、世界を救う方法を探し…そして、見付けた…。」


僕は一息ついた…。
(アルを救わなきゃ…世界の為とかじゃない…。ミルカの為に…そして僕自身の為に)

「ミルカ…アルがキーブレイカーの役目を果たした時、アルは死ぬ…」


「!?」

ミルカは驚きの表情で僕を見つめていた。
そして震えながらも、言葉を発した。

「え…ウソだよ…アー君は死なないよ…。だって私とアー君はずっと一緒にいるんだから!!」


僕はミルカの言葉に対して、一言だけ返した。
気持ちをハッキリさせる為に…。


「何で?」


「え?」

ミルカはキョトンとし、聞き返した。


「だってミルカとアルは只の幼馴染みでしょ?

幼馴染みがずっと一緒にいるとは思えないけど?」

僕は少し意地悪く言ってみた。

するとミルカは…

「う〜、だってだってだって〜。
とにかく私はアー君が一緒に居ないとヤなの〜!!」

完全に理論が通じない駄々っ子になった。