「えっ、あれ?ここは何処だ?」

光が消えた時には周りの景色が変わっていた。


「よく来てくれたね、アル・アラド君。」

アルは声がする方を向くと、視界の先には自分の日常を壊した人…スイン・アービィ、その人が居た…。


「あなたは確かスインさん…あなたが僕の疑問に答えてくれるんですか?」

アルはスインに問いただした。


「いや…君の疑問には、世界救済委員会の委員長である[ガデス]様が答えて下さる。
さあ、ガデス様の元へ案内しよう。」

そう言うとスインは歩き始めた。

僕はスインの後に付いて行き、一段と広い広間に出た。
広間には大きなテーブルがあり、奥の椅子に一人の老人が座っていた。


「ではアル君、この席に座ってくれるかな?
あとはガデス様に全て聞いてくれたまえ。では。」

スインはそう言い残すと、来た道とは違う通路へ消えていった。


(ちょっと待て、こんな爺さんと二人きりでどうしろと…)

「そんなに緊張しなくて良いよ、アル君。
まぁこんな爺さんと二人ではある意味仕方無いけどね。」

ガデスは気さくな感じで言ってきた。そして更に続けてきた。


「では、君の疑問には答えられる範囲で答えていこうか…好きに質問してくれたまえ。」


ガデスにうながされて、僕は質問を始めた。