今日の授業が終わり、僕は帰り支度を始めていた。

そして帰ろうと席を立った所で、目の前に人影が現われた。

隣りのクラスの［ハイミー］が目の前に立ちふさがった。
背は僕より低くて、髪は金髪、ポニーテールが特長的な女の子だ。

何故か度々ミルカに絡んでは痛い目をみる、ある意味可哀相な女の子だ。
そんなハイミーは唐突に「アラド君、今日は私と一緒に帰らない？」


（この子は何を言ってるんだろ…確かに何度か話した事はあるが、全部ミルカ絡みだし…）

僕がそんな事を考えてると、ハイミーは突然僕の手を握ってきた。

「良いじゃない。いつもミルカに酷い目にあってる者同士、仲良くしたって☆」


「！？」

突然背後から、何て言うか…ものすごい殺気みたいなモノを感じた……。

ゆっくり後ろに振り向くと、何故か怖い笑みを浮かべたミルカがそこに居た…。


「ハイミー、何をしてるの…？」

その瞬間ハイミーは手を離し、ミルカと向かい合った。
とりあえず僕の存在はスルーされたようで良かった…。


そんな事を考えてる間に、二人の言い争いは始まっていた。