バンッ！！！


僕は屋上へ続く扉を勢いよく開けた。

開けた先に見えたのは、大きな音に驚いたハクア・またか…といった顔でこっちを見ているダン・そして…満面の笑みで俺を見ているミルカが居た…。


「ミルカ～、お前またロボットを使って僕からクリームサンドを奪ったな～？
今月に入って、もう五回目だぞ！
何か僕に恨みでもあるのか！？」



怒りあらわな僕に対して、ミルカは笑顔のままで手をヒラヒラさせながら軽く言ってきた。


「いや～、アー君のそういう反応を見るのが楽しみで×２で♪♪
これからも横取りするからヨロシクね♪♪」


ミルカのVサインに、僕は怒りを通り越した溜め息を大きくついた。


そんな僕を見て、ハクアが声を掛けてきた。

「アル、そんなに気を落とさないで。僕のサンドイッチを半分あげるから。」


僕はそんな友達思いで、とても優しいハクアからお昼を分けてもらった。

「ハクア～、ありがとな～。」


するとミルカが、
「良かったねアー君♪♪」


「お前が言うなー！！」
僕はすかさずミルカに対してツッコミを入れた。