そして 数日経ち 戦地に赴くことになった。

朝 玄関先で家族と美代の家族が集まり俺を送り出す為に 万歳をしていた。

俺は複雑な気持ちで 身内と近所の人達に万歳されていた。

その騒ぎから少し離れた所で 美代が泣いていた。

暫くし 皆ちりじりに解散して 俺と美代だけになった。

美代 「行かれるんですね・・・」

幸輔 「うん・・・ごめんな・・・」

美代 「こーちゃん・・・!! 死なないで・・・」

と美代が俺の胸に飛び込んできた 俺は美代をギュッと抱きしめてこう言った。

幸輔 「俺は生きて帰ってくる 恥と言われようが 美代の元に帰ってくる その時は俺の家内になってくれ」

美代 「はい・・・絶対に生きて帰ってきてください・・・私は帰ってくるまで 貴方が無事に帰ってくる事をお祈りしています」

暫くお互いの温もりを感じていると 兵を乗せるためのトラックがホーンを鳴らした。

ピピッ!

俺は 美代から離れて 敬礼してトラックに向かった。

そして 俺は過激で悲惨な戦争へと出向く事になった。