それで 俺は藤巻少将に 寛治達の事を聞いたんだ 藤巻少将は 少し暗い表情をし こう言ったんだ。


藤巻「谷少尉達は・・・敵艦に到着する前に敵機に落とされた・・・」


幸輔「なっ・・・」


それを聞いた 美枝子さんと瑠璃ちゃんは 涙を流したんだ。


美枝子「寛治君が 目的を果たせず戦死・・・これって・・・余りよ・・・」

瑠璃「お兄ちゃん・・・私は 戦争が憎いよ・・・私からお兄ちゃんを奪った 戦争が憎いよ・・・」

幸輔「美枝子さん・・・瑠璃ちゃん・・・ 済まない・・・」

藤巻「私からも 申し訳ない!」

俺と藤巻少将は 2人に頭を下げたんだ そうすると 2人は 貴方達は悪くありません 悪いのは こんな非人道的な作戦を考えた人だと 泣きながら言ってたんだ。


そして 暫く美枝子さん達が泣き止むまで 俺は 見ている事しか出来なかった。

その時 外からサイレンの音がしたんだ。

ウゥゥゥゥゥ!ウゥゥゥゥゥ!

日本兵「敵襲ーーーっ!敵襲ーーーー!」

藤巻「なっ!」

外から けだたましい爆音が聞こえたんだ。

ゴォォォォ!ゴォォォォ!

この音は B29だ それにこの音からすると 1機や2機じゃない!。

俺と藤巻少将が外に出ると 少し遠くに 機影が10機ほど見えたんだ。

ゴォォォォ!ゴォォォォ!

その敵機が 陸地に爆弾を落としていく 農村や森を見境なく爆撃するんだ。

ヒューンヒューン!ドォオオン!

幸輔「くっ!アメリカ軍は見境ないのか!」

藤巻「大尉!この婦人達を連れて 豪にはいれ! 死にものぐるいで守れ!」

幸輔「はっ!行きましょう!美枝子さん! 瑠璃ちゃん!」