訳ありですが何か?~桑の実~

今のこの状況が面倒だとでも言うかのように、ソファに肘を掛けながらぶっきらぼうに答えた。

なんとも失礼である。


そんな彼を見て一人、動き出す人物がいた。

副会長の四月一日 一輝だ。


「まぁこちとらキミたちの名前は名簿で確認済みだけどさぁ…」

笑みを浮かべたまま、彼は此方へ近づいてくる。


渉の前まで来たと思ったら、渉の緩めに吊るされているネクタイを思い切り引っ張った。


「あんまり調子乗ってんなよ?ん?」

ぞわっと鳥肌が立つのを感じた。