「それでも、気持ちを伝えるの…?」


そんなの、自分が苦しいだけなのに。

両想いになれないって分かってるのに


「あぁ。俺、元々そいつの事嫌いだった」


私も黒木蓮のこと大嫌いだったよ?


「でも一緒に住む内にいい所とか見えてきて、」


そう、私も黒木蓮と住む内に惹かれていった。




え?


「体育祭実行委員とか一緒にしたり、友達の相談に乗ったりしてるとことか」


もしかしてそれって…



「そういう所全部が好きだ。」


黒木蓮は私の目を見る。


「葉月。俺と付き合ってほしい。」


私は顔を手で隠す


「グスッ 。ヒック」


「な、泣いてるのか?」


「い、今のグスッ。ほ、ほんと?」