その頃の兄は、いわゆる反抗期で
少しグレていた。

それでも親が帰ってこなければ
兄が晩ご飯を作ってくれて

『今日は何食べる?』

っていつも食べたいものを作ってくれた。

そんな兄に海斗は凄く懐いていて
親よりも兄が好きだった。