好きだよ。

木曜日の朝、やっぱり皐月はいつも通り私の家の前にいた。

「よっ。はよ!」

「おはよ…」

昨日別れたばかりで、よくそんな明るく出来るな…笑

「よし、行くか!」

やっぱ、皐月といると楽だなー。優希くんといても幸せだけど、皐月といるともっと幸せだわ。。

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くだらない会話をしながら私と皐月は教室についた。まぁそこからは別行動。

「おはよ!!!友萌」

「おはよ!りん」

りんは朝から元気だなー。
すると、優希くんが近づいてきた。ふわっと笑った優希くんは私に、

「おはよ中野。大丈夫?」

と優しく声をかけてくれた。
まるで、始業式の日、彼女と同じクラスになれるか心配してた皐月に『大丈夫、なれるよ。』と声をかけてしまった自分のように。

「気、つかわなくていいよ?」

私の言葉は優希くんにはどう伝わったのか。「ありが、と」と言って友達の方へ行ってしまった。

「どうしたのー?なんのことー?」

そっか。りんは何も知らないのか。でも、皐月に彼女がいたことは知ってたのかな…

「皐月が彼女と別れたんだよ」

こんなことりんに言ったら皐月は怒るかな…ま、いっか。

「へー。…で?」

…?

「皐月くんが彼女と別れたなら友萌よかったじゃん!」

…!?

「皐月くんにどんどんアピールして頑張ってね!」

…そういうことか。りんはいつでも私の恋を応援してくれるもんね。。

「…りんは好きな人いないの?」

私もちょっとでもりんの手助けしたいな…

「うん、いるよ?」

…はい!?

「いるなら言ってよ!!だれ!?」

りんは、『いや、言うことでもないかと…』と えへへ と笑いならがら言ってきた。

「私もりんの、、手助けしたいじゃん。」

「ありがと、、じゃあ教えちゃおー!」

りんは私の耳元で…

「え、と。た、けのうち、、くん。」

たけのうちくんということは竹ノ内優希くんだと思う。
だとしたら私が優希くんに告白されたことを黙ってなきゃいけない。

「応援するね」

りんは、

「ありがとう。でも叶わないと思う。」

と言った。りんはストレートの髪をながし、にこ、と笑った。 もう私が告白されたという情報がいっているのか…

「なんで叶わないの…?」

「だって、ほかのクラスだよ?むりに決まってる。しかも中学校では1回しか同じクラスになったことないじゃん。」

…え?優希くんとは中学校が一緒かも曖昧ってくらいなのに、1回同じクラスになったことあるの?

「竹ノ内くんって、優希くんでしょ?」

少しビックリしたあと あはは、とりんは笑った。

「違うよ!私が好きなのは、、」

また私の耳元で…

「竹ノ内智希くんだよ」

智希くんとは確かに同じクラスになったことある。

「竹ノ内優希くんの双子の弟だよ」

…え!?私優希くんと同じ中学校だったんだ…初めてしった笑 あとで聞いてみよう。

「あの、、智希くんは彼女いるの?」

りんに勇気を振り絞って聞いてみると、、

「いないよ。ふりー笑」

ほっ、、そこで いる なんて言われたら私はきっと顔がやばいことになってた笑


中学校のときよりお互いのこと知れてれてなんか嬉しいな。

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