好きだよ。

あれから2ヶ月。

まぁ、特に変わったことなく、いつも通り皐月と一緒に帰る私は、委員会の仕事で遅くなっている皐月がくるのを校門で待っていた。


どん。


誰かにぶつかってしまった私は謝ろうと思い、その人の顔を見た。

「え。優希…くん?」


優希くんは笑って『違うよ』と言った。

「俺は隣のクラスの智希!」


智希くんって…りんの好きな人!?


「あ、私、中野友萌です。」

「うん、知ってる。優希から聞いてる。」


優希くんから!?いったい家でどんな会話をしているのか…


「優希の片想いの相手の子だよね!確か笑」

あ、はい とも言いづらいお言葉。笑

「あの、智希くん…帰んないの??」

りんの好きな人といるとなるとやっぱ気が悪かった。

「俺がここにいたら悪い?」
「はい。」

『意外と正直なんだね』と笑いながら言ってきた。優希くんに似てるなー。

「あの、私彼氏まってるんで、、」

「あぁ!彼氏に勘違いされちゃうのか!」


優希くんと比べるとチャラい。正直言うと、、優希くんの方がすき。

そんなことより、りんに連絡してここに来てもらおう。
連絡してすぐりんはきた。

「あ、友萌と智希くん!やっほ!!友萌は今日も皐月くんと帰るの?」

「うん。そうだよ」

りんを見て智希くんは…

「りんって中野と仲良かったんだ〜」

いつのまに名前呼びされる仲になったのかは不明だが、りんは嬉しそうに『うん!』と返していた。

「おーい!ごめん!友萌待っ…」

そこまで言い終えて皐月は固まった。

「あ、智希くんとは何もないよ?」

察した私がそういうと、、

「明日土曜だよな?」

といきなり聞いてきた。

「う、ん。」


「デートしよう!詳しくは後で連絡するから!」

といい、私の腕を掴んで校門をでた。

もしかして…嫉妬??
皐月が嫉妬をしてくれたのかもしれない。

なんだか嬉しくなってきた。

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