そして、別れる前にキス…





なんてできるわけもなく、じゃあな、と言い軽く手を振り家に入る。




リビングに行くと、




「疾風!今日は彩菜ちゃんのところと一緒にバーベキューよ♪」




と、楽しそうな母さん。




それから俺も準備を手伝わされて、気が付けばもうバーベキューが始まっていた。






「こんにちは!」




後ろから聞こえる声に、心臓がドキッと跳ねた。




「あら、彩菜ちゃん!いらっしゃい♪」




俺たちが付き合ってると知っている母さんたちは、俺たちを隣に座らせる。




正直、嬉しい。




けど…