紗栄子がトランプを投げて配った。 「ビッド。1本でいい。」 私は手札を見る。ハンドは、キングが4枚にダイヤの2が一枚。 フォアカード。なかなかいい手だ。 「レイズ。3本。」 「まじかよ?」紗栄子の口元が微かに歪んだ。 「ドローは?」 「しなくていい。」 「いい度胸だ。」 私は手札を見せる。紗栄子は、その手札を見て、より笑みが強くなった。 「残念だったな。」 紗栄子が手札を投げる。ハートの3、4、5、6、7。ストレートフラッシュ。 私の負けだ。