そんな普通じゃない私は、周りの好奇な目を少し感じながらも、しょうがないと割り切って再び目を閉じた。
その瞬間、ドアが閉まる音が聞こえ、3秒間の静寂の後、ゆっくりと動き出した電車。
ああ、これで私はまた、次の駅までの2分間、この閉鎖された空間に閉じ込められるんだと思った。
いや、思ってしまった。思って、しまった! と思った。また吐き気が……遅かった。
込み上げ、込み上げ、ああ、漏れてしまう。
目を閉じて、つり革を思いっきり握りしめる。手に痺れを感じて、ああ、間違いない。あの症状だと思った。
いや、思ってしまった。また思って、しまった! と思った。吐き気……やっぱり遅かった。
早く着け! そして、一刻も早くトイレへ行かせてくれ! 涙目で願った。でも、願えば願うほど、時は長く感じる。
楽しみな遠足や夏休みが遠く感じるのは、待つからなんだ。だから、待っちゃいけない。待っていると、この苦しみからはなかなか解放されない。



