仕方なく黒っぽい服装を身にまとう。



黒のTシャツ。黒のホットパンツ、黒のパーカー。黒のスニーカーを履いていくから、オール黒。



あえて制服? とも思ったけど、殺し屋になる以上、返り血を浴びることだってあるはずだ。そんな中、普段着ることの多い制服は向いていない。



そもそも動きづらい。



そんなことを考えていると、武器のことが頭に浮かんだ。



殺しの道具……。



支給されるのか、それとも持参するものなのか。近所の知り合いに殺し屋をやっている人なんて知らないから、聞くこともできない。



念の為、中学の時にイキって買ったバタフライナイフをパーカーのポケットに入れた。



これでいい。準備万端。心ウキウキ。冷静に、冷静に。