「飯だぞ。」 紗栄子が部屋に入ってきた。 「配膳くらい、自分でやれ。」 クリームシチューとフランスパンの乗ったお盆を紗栄子が乱暴にベッドに置いて、その脇に座り、電子タバコを吸った。 紗栄子はいつもと同じ紗栄子で、そんな紗栄子を見ていると、私もいつもの私で居られるような気がした。