想い出のその先に

授業も終わりわたしは一人で校門を出た。
すると後ろから声をかけてきたのはずっと会いたかった佑亮だった
「美菜、久しぶりだな」
「うん、今日は一人なの？」
「そう。美穂は部活で遅くなるらしくて一旦帰って後で迎えに行く」
「あ、そうなんだ。ラブラブやね」
「そんなことないよ。俺らも色々喧嘩したりするし、無視もされたりとか普通にあるけど別れるとかは考えられないんだよな、不思議と」
「でも、いいね、わたしは相変わらず一人だからわかんないや」
「あ、ごめんな。美穂が美菜と話してほしくないって言うから今までシカトしてたりしてたわ。」
「いいよ。今はいいの？」
「大丈夫。美菜は大事な幼馴染だからシカトするとか無理だからって言ったから」
わたしはこの言葉を聞いて決心した。
「あのさ、美穂ちゃんが佑亮の彼女なんだからわたしとは話さないほうがいいよ。それに幼馴染も今この時間で終わりにしよう」
「は？何言ってんの？」
「さよなら。今までありがとう」
わたしは走った。
後ろから佑亮の声が聞こえたけどシカトした。
これでよかったんだと自分に言い聞かせて生きていくんだ
佑亮への気持ちを忘れて前に進むんだ。
心の南京錠にカギをかけました。