想い出のその先に

授業も終わり放課後になり
帰る身支度をしていた。
今日はすぐ帰ろう。木下さんに電話でもして癒してもらおうかなと思っていた矢先に
「美菜ちゃんいる?」
この声はきっと美穂ちゃんだ
「はい。ご用件は?」
「あ、昼休みから帰ってきてから佑亮の様子がおかしいんだけどなんか言った?」
「話し合いなんだから話すでしょ?」
「そ、そうだけど、様子がおかしいんだよね。」
「美穂ちゃんが彼女なんだしなんとかしてあげて話聞いてあげれば?」
「ねぇ、なんでそんな態度なの?」
そのときわたしの話している目線の先に佑亮がいた
「もう、あなたたちカップルには二度と関わりたくないから」
驚いた眼をした佑亮がいた
「・・・・」黙る美穂ちゃん。
「二度とわたしに関わらないで。美穂ちゃん」
「わかった」
「それと、あなたの愛しい彼氏さんが迎えに来てるよ」
「え?」
「それじゃ、さようなら」
わたしは美穂ちゃんの前から離れて
佑亮とすれ違ったそのとき
「さようなら。佑亮」とわたしは言った。

これですべて終わりだと思っていた
これでわたしは木下さんと前に向けるとただ思っていた
このときばかりは

さようなら。わたしの大好きだった佑亮。
ありがとう。