想い出のその先に

あきれるほかなかった。
ここにはもうわたしの好きだった佑亮はいなかった
あれほど好きでずっと一緒に居たかったのに
彼女ができてショックまで受けたけど
美穂ちゃんも大事、私も大事じゃ無理な話
せっかく私は前に進もうとしていたのに。

なにがなんだかわからずわたしは佑亮屋上に残し教室に戻った。
すると、教室には紀子が待っていた
「どうだった?話し合い」
「話にならなかった。私のことが好きで美穂ちゃんも大事って言ってて
わたし呆れちゃった。あんなに佑亮が好きで仕方なかったけど一気に冷めた。」
「佑亮くんそんなこと言ったの?どうしちゃったの佑亮くん」
「知らなーい」
「・・・・」
「とりあえず授業受けて今日は帰るわ」
「うん、わかった。またあとで」

なんだか佑亮ってあんなやつだったんだ
結局優柔不断は昔から変わらずで自分で決められないとこが本当に信じられなかった。