想い出のその先に

車の中でも話は途切れなかった。
とっても楽しかった。
家の前に着いた
「今日はありがとうございました」
「いや、こちらこそありがとう。またメールするね」
「はい。ではおやすみなさい」
車のドアを閉め、木下さんの車が見えなくなるまでそこにいた。
そして、家の中に入ろうとしたとき
「あいつ、誰?」
「え?・・・」
佑亮だった。
「あいつ、誰って聞いてんの」
「関係ないじゃない」
「あるよ、幼馴染なんだから」
「・・・彼氏」
「は?彼氏なんていつできたんだよ」
「さっき」
「そんなんおかしいだろ」
「・・・・」
「体目的?」
「・・・おやすみなさい」
わたしは家の中に入ろうとした
「おい、話せよちゃんと」
ドアをふさいだ佑亮。
「話すことはない。幼馴染も終わりにします。さようなら」
わたしは思いっきりドアを強く閉めた。
これで終わりにしよう。
これからは木下さんを少しでも好きになろう