私が君を好きにならない理由

その後、病院から家にどうやって帰ったのか記憶にない。






次の日も学校は休んだ。







親も仕事で居なくて1人でいた時







「プルプルプル」







電話がなった。









少しとるのをためらったが…







「はい。姫野です」








電話越しに聞こえた声は、4人で進学するつもりだった明星台高校陸上部の顧問の先生からだった。









「明星台高校の坂口ですー。今回の日向くんの件は残念でしたね。でも、日向くんが、居なくても変わりはいくらでも居ますから1からまた頑張りましょう!」









この言葉を聞いて、私は前向きに捉えることなんてできなかった。