一華「私が居なかったら今頃まだ治って───」



ああ、いろいろと楽しかった時間が戻されていく。


こうやって龍生と瑞希君と言い合ってたら。


すっかり忘れてたんだ。



──グラリッ



まるで0時の鐘がなるとボロボロの姿に戻るシンデレラみたいに。


私も現実に戻されてく。



瑞希「あ、おい!」



一華「あ、ごめんね、瑞希君。
ちょっと安心して疲れたのかも。
今日はもう家に帰るね?」



私は……白血病なんだ。


今生きていることだけでも奇跡なんだ。


ドンドン私の生きれる時間が減ってきてるんだ。