陽和「チカが見つからないまま1年が立ち。
俺たちはチカの捜索を止めたんだ。」



つまり、探しても意味がない。


もうこの町にはチカさんはいない。


そうわかったから探すのをやめたんだと思う。



陽和「その日からなんだ。
瑞希が可笑しくなったのは。」



陽和君の話を聞いて私は戸惑ってしまう。


瑞希君はその日以来。


街で声かけられる度に女の子を連れてホテルに行きストレスを発散する。


その他にも街で平気に喧嘩をしたり。


時には薬にも手を出してしまったほど。



そして瑞希君はこの街で。


"冷孤"と呼ばれるようになってしまった。



一華「だから最初。
私が中庭にいたとき。
瑞希君の飛び火がかからぬように。
忠告してくれたんだ…。」



あのときの瑞希君は回りを見れていなかったから。


だからみんなは『早く何処かへ行け』と言ったんだ。


なのに私といったら……。