流星群に願いをこめて





陽和「まず、藍姫の成り立ちから。
藍姫の1代目は藍姫の名前にちなんで。
"代が変わるごとに姫を必ず作ること"という規則を作ったんだ。
世間的にはアイキは藍色の姫って書くけど。
俺たちの中では愛する姫と書いて愛姫ってなってるんだ。」



愛する姫……。


暴走族の人もロマンチックな事をするんだ。


さっきの話からして。


"愛する姫がいないと、トップにはなれない"って事だと思う。



陽和「今瑞希は俺たちのトップ。
その意味が一華ちゃんにはわかるよね?」



一華「瑞希君にも愛する姫がいたって事だよね?
そしてその女の人がチカさんなの?」



陽和「そうだよ。
チカは俺たちの愛する姫でもあり。
瑞希の唯一愛することができた姫だったんだ。」



チカさんはここの愛する姫。


でもそれは過去形。


つまり、ここで何かが起きたに違いない。



陽和「でも2年前。
チカは俺たちの前から姿を消した。
何も言わずに独りで消えたんだ。」



「瑞希は死に物狂いで探してたよ。」そう言いながらヘラッと笑う陽和君。


表現しにくいけど。


消して陽和君が元気にヘラッと笑ったんじゃなく。


どこか寂しそうな感じでヘラッと笑った。