陽和「あれ、プリン嫌い?」



一華「いや、そうじゃなくて…。
なんで私がプリン好きなことわかったの?」



陽和「…女の子はこう言うもの好きでしょ?
だから好きかな?って思って買ってきたの。」



そんな"なんとなく"で当たっちゃうものなのかな。


だってみんなの前でプリン食べたこともない。


それどころか好きだとも言ったこともないんだよ?


なのに、陽和君は"なんとなく"で私の好物を当てた。



一華「…でも──。」



陽和「いらない?食べないの?」



『そんな偶然あるわけない』と言おうとしたとき。


陽和君が言葉を被せてくる。


つまり、その内容には触れてはいけない気がする。


でもだからと言って放っておくのはちょっと気持ち悪いし。