◯
「転入生がいる。」
そうみんなに伝えるのはもちろん、担任の先生。
確か、鬼切先生。
うん、名前の通り、怖そうな顔。
いちを学校には私の病気は伝えてあるけど。
それをみんなにはバラさないでほしいと。
私が先生たちに頼んだ。
だって自分の体なんだから。
自分が一番わかってるでしょ?
自分がこの学校を卒業できないことを。
鬼切「入ってこい。」
一華「荻野一華です。
よろしくお願いします。」
私の顔色も病人とは思わせないように。
BBクリーム、ファンデーションを入念に。
もうこれは塗るのじゃなくて練り込んだ勢い。