「転入生がいる。」



そうみんなに伝えるのはもちろん、担任の先生。


確か、鬼切先生。


うん、名前の通り、怖そうな顔。



いちを学校には私の病気は伝えてあるけど。


それをみんなにはバラさないでほしいと。


私が先生たちに頼んだ。


だって自分の体なんだから。


自分が一番わかってるでしょ?


自分がこの学校を卒業できないことを。



鬼切「入ってこい。」



一華「荻野一華です。
よろしくお願いします。」



私の顔色も病人とは思わせないように。


BBクリーム、ファンデーションを入念に。


もうこれは塗るのじゃなくて練り込んだ勢い。