11月27日




「待ってよー!」

「遅いー」


私は目の前にいる人物

幼馴染で
彼氏でもある修也を追いかけていた



高校に入ってからお互い部活で忙しくて
教室で顔を合わせる以外あまり会えなかった



今日も部活で一緒に帰れない、会えない。と落ち込んでいたのに
突如私のスマホに一通のメールが届いた



“会いたい”



修也からこんな言葉を聞けるのは珍しい
私はすぐに返信した


“部活終わったらメールちょうだい。教室で待ってる”


言葉の通り私は教室で携帯をいじりながら時間を潰す

しばらく時間は流れて


また修也からメールが届いた



“終わった。今も教室?”

“そうだよ”



そう打ったところで後ろから声をかけられた


「待った…?よな」

「遅いよ。バカ」