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「…はぁ?きもだめしぃ?」
眉間にしわを寄せて呆れ顔でため息をつく修也
「卒業前にクラス全員で遊びてーじゃん?」
発案者であるクラスのリーダー的存在の“進”(すすむ)が教室の真ん中で笑う
みんなその声に興味津々に耳を傾けている
「せんせーに許可とってくるわ」
みんなの返事を聞かずに駆け出した進
突拍子も無い進だけれどみんなは
そんな行動力にも信頼し、頼っていた。
驚きでしんと静まり返った教室でどこからともなく声が聞こえる
「おもしろそう…」
その声を引き金にざわざわと教室全体が騒がしくなる
着々と計画が進んでいき私はなにも言えずに佇んだ
どうしよう…。
私、ホラー全般全くだめだ
許可を簡単にとって戻って来たらしい進に
盛り上がるみんな
私1人だけ「嫌」とかわがまま言えないと
言葉を飲み込んだ
ちらりと修也に視線を移す
修也の隣には愛妃ちゃん(あきちゃん)がもちろんのことのようにいた
2人は、笑いあっていた
最近付き合いだした修也と愛妃ちゃん。
ずっと一緒にいて
前までは私が修也と一緒に帰っていたのに
それも取られてしまった
なんだかわからないモヤモヤを抱えながら
私はその日
きもだめしに参加することになってしまった

