はぁ....はぁ....っ..!


「あいつが悪さをする鬼だ!捕らろ!!」


何人かの足音が聞こえてくる。


「違う、私は彼らの仲間じゃない!」

そんなことを思っても信じてはもらえない

私は神社を抜けて森を全速力で駆け抜けて追っ手を撒いた。

私はもう何100年も生きている

そう、私は人間ではない

鬼だけど、私はたった一人の男を愛した