今までたくさん
ヒーローごっこなどをしたりしてきた
光揮くんまでもが
鼻をつまみながらボクのことを睨んでる。




突然、
ボクの目から涙がこぼれた。




なんでも我慢できる
強いヒーローになったはずなのに…




どうしてこんなにも悲しいのだろう。




入学したばかりの頃は
みんなと仲良かったのに…




ボクは
何も悪いことなんかしてないのに。




『キーンコーンカーンコーン』




休み時間が終わり、
2時間目の授業が始まった。




泣いているボクを見て、先生が




「どうしたの?まおくん」




優しく聞いてきた。




「· · ·」




ボクは何も答えなかった。