「…そっか、だからオーナーも副店長も友梨さんには冷たいんだ…」

納得したように将は何度も頷く。

「ちょっとびっくりしたけど、でもそれは過去の話でしょ。
俺なら大丈夫!」

あんな話をしたのに引かないでいてくれる。
嬉しいけど、怖い。
ねぇ、将はどんな事を隠しているの…?

「将はどうして働いてるの?
普通ならまだ高校生だよね」

一瞬、将の顔色が暗くなった。

「俺の事、知ったら、友梨さん、俺の事、嫌いになるよ」

「ならないよ、絶対」

キッパリと答えると、将は少しだけ笑顔を浮かべた。

将の話によると、将は初めは高校にも行っていたようだ。