一人になった時、私の頭に浮かぶこと。それは当然…Shun。



なんで見ず知らずの私にあんなにも良くしてくれたんだろう…。けどそれは、、彼が誰に対しても優しい性格だから。



深い意味なんて絶対にないだろうし、キタイしちゃいけないんだ。



段々、私の中のShunがドラマーとしてのShunじゃなくて、ひとりの「有馬春人」へと変わっていくような…。



けど、あんなふうにしてもう会うことも無いだろうし、考えるだけムダなんだ。



私は自分のざわざわした気持ちを振り払うように頭をふるふると振って、夏夜が貸してくれた漫画を手に取り、読み始めたのだった。