望月さんとLINEを交換した日から数日後。 今、私はとんでもないピンチを迎えています! 目の前には、まじまじ私を見つめてくる一ノ瀬くん。 手には、スケッチブックと鉛筆一本。 現在、7限、美術の時間。 今日は隣の人の似顔絵を描くという授業だ。 つまり、私は一ノ瀬くんとそれをする事になったわけ。 今は、一ノ瀬くんが私を描く番。 男の子に見つめられているという緊張感から、つい体に力が入る。