ホント、望月さんって明るい子だなぁと実感する。 そして彼女は、「ありがとう!」と 一ノ瀬くんにお礼を言うと私たちに背を向る。 「じゃ、雫!これから友達としてよろしくね~!」 そう言って、片手を宙に舞わせると自分の席へ戻っていった。 その後で、望月さんの言葉を思い返す。 『友達』 その言葉だけが妙に頭に残る。