私の言葉を聞くと一ノ瀬くんは自分のイスへと座った。 私も勉強に戻ろうと机の上にあるノートへと目をやろうとしたが 「紺野さん、勉強? マジメだね。」 再び、一ノ瀬くんが口を開く。 ホントは、男の子と話すのは怖いけど、 無視するワケにもいかないので 私は、愛想笑いという名の仮面を顔に貼り付けて 「そうかな??」 と、彼に言葉を返した。