でも、これ以外に言い訳なんて見つからない。 お願い、これ以上聞いてこないで! そう願いながら、一ノ瀬くんの次の言葉を待つ。 すると 「……そうなんだ。」 と彼がつぶやいた。 よ、良かった~! 一ノ瀬のの言葉を聞いてホッと胸をなで下ろす。 しかし、まだ私の体の震えはおさまりそうもない。 何事もなかったかのように再び正面を向き授業に戻った一ノ瀬くんを横に私は震えを抑えるのが精一杯だった。