先ほどまで1メートル弱あった私と彼の距離が一気になくなる。 今にもぶつかりそうな彼の広い肩幅が すでに男の子への恐怖心がある私にさらに“男"を意識させた。 こんなに男の子に近づいたのはいつぶりだろう? 私が少し戸惑っていると、一ノ瀬くんが教科書を私と彼の机の境目に置いた。