「あ、ありがとう…」 私はやっと顔を上げ、雅ちゃんを見つめる。 「私はそんな理由で雫を嫌いになったりしないから! でも、言ってくれてありがとね。 正直嬉しかった。」 雅ちゃんは少し頬を赤らめた。 そんな彼女を見て私もつい照れくさくなってくる。 やっぱり、雅ちゃんはあの子達とはちがう。 私、雅ちゃんを信じてよかった。 このとき私は、「友達っていいな」と初めて思えた。