「うん。彼氏を作らないのはそもそも男の子が苦手だからで。 ごめんね、あの時言えばよかったのに………」 あの時、というのは雅ちゃんとお弁当を食べた時のこと。 それは、彼女もわかったようで。 「ううん。………私こそ、ムリに言い寄ってごめん。」 申しわけなさそうに軽く頭を下げた雅ちゃんが『でも』と言葉を続ける。 「何か、言えない理由があったんでしょ??」 そう聞かれては答えるしかない。