好きになっちゃ、ダメなんだ。

「私なら大丈夫だから!」



「そんなこと言ったって、
 
 私が帰ったら雫、いつまで経っても帰らないでしょ?」




雅ちゃんが、ゆっくりとブランコをこぎ出す。




そんな彼女の表情はいかにも不機嫌そう。




「こんな所に雫をひとりでおいていけないし。」



「雅ちゃん……」




雅ちゃんの優しさにジーンと心が温かくなる。




私はなんていい友達をもったんだろう。




「とにかく! 雫が家に来ないなら私も帰らない!」




コレは、ホントに帰らない気だな………